ファスビンダー、ファスビンダーを語る 第2・3巻
¥5,500
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ファスビンダーの70年代、80年代。その活動のすべてを語る。
死後30年以上経ったいまも、世界中の映画作家や映画ファンたちを魅了し続けるファスビンダー(1945〜82)。演劇時代から初期のキャリアを語った第 1巻に続き、映画監督として新しい段階へ踏み出した70年代(第2巻)、念願の巨編『ベルリン・アレクサンダー広場』をはじめ、名作を次々に生み出した最 後の3年半(第3巻)。ファスビンダーがその活動のすべてをありのままに語る、完全版インタヴュー集、ここに完結(第2巻・第3巻合本)!
第2巻(1972〜1978)収録作品
『四季を売る男』『不安は魂を食いつくす』『ボルヴィーザー』『デスペア』ほか
第3巻(1979〜1982)収録作品
『マリア・ブラウンの結婚』『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』『ベルリン・アレクサンダー広場』ほか
要するに、映画をつくってるぼくの知り合いでぼくが好きな人間は、みんなどこか狂ってるんだよ。彼らにとっちゃ、それがセラピーだっていうことだし、みん な映画つくってないと生きていられない人間なんだと思うね。ぼくだってそうだし、少なくとも何かやってないと駄目なんだ。ものを書くとか、生産的に本を読 むとかね。生産性、そこがまさに要点なんだよ。でもぼくには映画をつくるのが一番いい。
・・・・・・ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(本文より)
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー Rainer Werner Fassbinder
一九四五年、ドイツ・バイエルン州生まれ。短編映画を製作後に演劇活動に身を投じ、その劇団をベースにした映画づくりを開始。その後も演劇と映画の間を行き来しつつ、十三年間に四十本を超える長編を監督した。その多作ぶり、各作品における極端な状況設定と挑発的な演出など、ファスビンダー作品の強烈な印象は世界的にも大いなる反響を呼んだ。同年代のヴィム・ヴェンダース、ヴェルナー・ヘルツォークらとともに「ニュー・ジャーマン・シネマ」と称されるドイツの新しい映画の運動の一翼を担ったが、八二年に三十七歳で死去。残された作品は、いまだに多くの映画作家や映画ファンたちを刺激し続けている。
商品詳細
ISBN: 978-4-86538-038-5
発行: boid、2015年
著者: ローベルト・フィッシャー 編 明石政紀 訳