ファスビンダー、ファスビンダーを語る 第1巻
¥2,200
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演劇時代から死の直前まで、その活動のすべてをありのままに語る、
ファスビンダーの完全版インタビュー集、第 1 巻。
作品に併走する同時進行の会話
1967〜1970 初期演劇時代/『愛は死より冷酷』『ホワイティ』『聖なるパン助に注意』ほか
みんな、どうやってつくったんだ、どうやったらできるんだ、
一本映画が封切られたと思ったら、またもう一本できてる、
自分たちはつくれないでいるのに、とかそういうことばっかり何度も何度もきかれたよ。
で、ぼくは、映画をつくる必要がほんとうにあるんなら、つくるしかないって毎回答えたし、
今でもそう答えるだろうな。あんまり金がなくても、ぜんぜん金がなくても、
つくれるような映画を考え出せばいいんだ。 ……中略……
でもほんとうにつくりたくて、つくる必要があるんなら、つくるしかないんだ。
それがどうなるか、どんなものが出来たかっていうのは、また別問題なんだ。
・・・・・・ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(本文より)
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー Rainer Werner Fassbinder
一九四五年、ドイツ・バイエルン州生まれ。短編映画を製作後に演劇活動に身を投じ、その劇団をベースにした映画づくりを開始。その後も演劇と映画の間を行き来しつつ、十三年間に四十本を超える長編を監督した。その多作ぶり、各作品における極端な状況設定と挑発的な演出など、ファスビンダー作品の強烈な印象は世界的にも大いなる反響を呼んだ。同年代のヴィム・ヴェンダース、ヴェルナー・ヘルツォークらとともに「ニュー・ジャーマン・シネマ」と称されるドイツの新しい映画の運動の一翼を担ったが、八二年に三十七歳で死去。残された作品は、いまだに多くの映画作家や映画ファンたちを刺激し続けている。
商品詳細
ISBN: 978-4-9904938-4-4
発行: boid、2013年
著者: ローベルト・フィッシャー 編 明石政紀 訳