フィリップ・ガレル読本
¥1,500
ゴダールとウォーホルに映画を学び
歌姫ニコとともにアンダーグラウンド映画を牽引した孤高の映画作家。
わずか16歳で処女作を撮り、神童と呼ばれた男、フィリップ・ガレル。
愛と芸術に生きるフランスの映画作家の、謎に満ちた人生と映画作法を解きあかす。
近年のフィリップ・ガレル作品は、彼の人生の軌跡と分ち難く結びつく、極私的な映画となっています。9月下旬公開の最新作『ジェラシー』も、父親の実人生を元に、自身の人生をも重ね合わせた物語。そして、主人公を演ずるのが自身の息子ルイ・ガレルという親子3代に渡る時間が、そこに重ね合わされています。そして、それ以前に作られた映画の物語もまた、そこに重ねられているようにも見えます。同じ物語の違う形での反復。それこそ人生だと言わんばかりのフィリップ・ガレル作品の群れが、そこには見えて来ます。そんな人生と映画の関係を一望するための一冊
【本書の内容】
『ジェラシー』をめぐるフィリップ・ガレル最新インタヴュー、青山真治(映画監督)による特別寄稿エッセイ、ガレル映画音楽論、生い立ちと映画作法を解明するキーワード集、関連人物紹介、作品解説 ほか
【目次】
フィリップ・ガレル略歴
第1章 『ジェラシー』
・フィリップ・ガレル インタヴュー
「嫉妬(ジェラシー)」……それは誰もがよく知っているひとつの謎だ
・フォト・ストーリー
・エッセイ「フィリップ・ガレル―とめどない魂(ショット)の飛散」青山真治
第2章 映画作家フィリップ・ガレルの肖像
・ガレルを知るための20章
第1部 人生
第2部 映画
・映画音楽論「愛欲と嫉妬の旋律―フィリップ・ガレルのサウンドトラック」長門洋平
第3章 フィリップ・ガレル図鑑
・ガレルが愛した人々
・全作品解説(1964〜2014)
主要参考文献一覧
フィリップ・ガレル Philippe Garrel
1948年4月6日、フランス生まれ。13歳の頃から映画作りを始め、その早熟な才能に「神童」とも呼ばれた。1969年、モデルで歌手、アンダーグラウンド界のミューズであったニコと運命的に出会う。その後ニューヨークへ行きアンディ・ウォーホルの『チェルシー・ガールズ』を発見する。ニコとは、79年の離婚まで数々の実験的映画作品を共同制作する。79年、ニコとの生活をモチーフにした『秘密の子供』を発表。現在、『ジェラシー』に続く最新作を制作中。)
商品詳細
仕様: 四六判変型 152ページ
ISBN: 978-4-9904938-9-9
発行: boid
アーティスト名: フィリップ・ガレル
著者: boid 編集部